9月17日|玄鳥去(つばめさる)

玄鳥

七十二候:玄鳥去/季語:燕帰る・去ぬ燕

春に来た燕が、南へ帰っていくころ。七十二候は、これを「玄鳥(げんちょう)去る」と記します。

三月に「玄鳥至(つばめきたる)」があり、半年後の今日に「玄鳥去」がある。七十二候のなかで、来ることと去ることの両方が記されている生きものは、多くありません。

来た日を覚えていたから、去る日が分かるのです。誰かが半年前の到来を記憶していて、いなくなったことに気づいた。当たり前のようですが、注意を持続させていなければできないことです。

燕は何も言わずに去ります。ある日ふと、いないことに気づく。その気づきに名前を与えて、暦に残した。

去ることを暦に書き入れる文化を、私たちは持っています。

今日の一語 玄鳥(げんちょう)…… 燕の異名。「玄」は黒。黒い鳥、という素朴な名です。

七日ぶんを、火曜の朝に。

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