2026-08

にちにちめぐり暦

8月31日|明日から

七十二候:天地始粛/季語:八月尽・秋来る二十二日間、おつきあいくださりありがとうございました。明日から、この便りは本編に入ります。九月一日、二百十日。そして九月二日から、平安の人がどう生まれ、育ち、老い、見送られたかを、一年かけて辿ってまい...
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8月30日|葉月という名

七十二候:天地始粛/季語:葉月・秋めく八月の和名は葉月(はづき)。葉落月(はおちづき)の略、という説がよく知られています。「まだ葉は落ちていないのに」と思われるでしょう。旧暦の八月は、新暦のおよそ九月。ちょうど葉が色づき、落ちはじめるころに...
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8月29日|蔀(しとみ)と遣戸(やりど)

七十二候:天地始粛/季語:秋の風・夜長寝殿造に壁がないことは、この便りで何度も申し上げることになります。では、外との境には何があったのか。蔀です。格子に板を張った戸で、上へ跳ね上げて、金具で吊る。 開けると、その部分がまるごと外になります。...
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8月28日|天地始粛(てんちはじめてさむし)

七十二候:天地始粛/季語:秋涼し・夜の秋八月最後の候です。「粛」は、縮む、鎮まる、という字。天地の暑さが、ようやく鎮まりはじめる。七十二候の言葉づかいで、私がいつも感心するのはここです。「涼しくなる」とは書きません。「粛(しゅく)す」——静...
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8月27日|葡萄(えび)

七十二候:綿柎開/季語:葡萄・葡萄棚いま出回っているのは西洋種ですが、日本には古くから山葡萄がありました。そして重要なのは、色の名として残っていることです。葡萄色(えびいろ)——山葡萄の熟した実のような、赤みの強い紫。「えび」と読みます。海...
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8月26日|釣殿(つりどの)と納涼

七十二候:綿柎開/季語:納涼・夕涼み・水の音寝殿造には、池に張り出した建物がありました。釣殿です。三方が開いていて、床の下はすぐ水。ここで涼をとり、宴をひらき、月を見て、舟を出す。 夏のための場所です。そして庭には遣水(やりみず)——庭を細...
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8月25日|生絹(すずし)

七十二候:綿柎開/季語:夏衣・単衣・薄物平安の夏は、どんな衣で過ごしたのでしょう。答えは生絹(すずし)です。繭から取ったままの、練っていない絹。糊のような成分(セリシン)が残っているので、張りがあり、透けて、涼しい。 練った絹(練絹=ねりぎ...
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8月24日|瓜(うり)

七十二候:綿柎開/季語:瓜・真桑瓜・冷し瓜平安の夏の果物といえば、まず瓜です。甜瓜(まくわうり)——今のメロンの仲間で、当時いちばん親しまれた果物でした。井戸や川で冷やして食べる。『枕草子』にも瓜は出てきますし、遺跡からは大量の瓜の種が出土...
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8月23日|処暑(しょしょ)

七十二候:綿柎開(わたのはなしべひらく)/季語:処暑・残暑「処」は、とどまる、やむ、という意味です。暑さがやむころ。立秋で秋が立ち、処暑で暑さが収まり、白露で露が白くなり、秋分で昼夜が等しくなる。二十四節気は、階段のように季節を下りていきま...
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8月22日|秋思(しゅうし)

七十二候:蒙霧升降/季語:秋思・残暑・秋近し暑さの終わりに使える言葉を、いくつか。残暑——立秋を過ぎてからの暑さ。今日の暑さは、もう夏の暑さではなく残暑です。新涼——秋のはじめの涼しさ。秋澄む——空気が澄んで、遠くまで見えること。冷やか——...