
七十二候:寒蝉鳴(ひぐらしなく)/季語:盆・迎え火・盆提灯
お盆の入り。門口で迎え火を焚き、先祖を迎えます。
盂蘭盆は、『盂蘭盆経』に説かれる行事です。釈迦の弟子・目連(もくれん)が、亡き母が餓鬼道で苦しんでいるのを知り、救う方法を釈迦に問う。七月十五日に僧たちに供養しなさいと教えられ、そのとおりにして母は救われた——これが始まりとされます。
日本では推古朝の記録にすでに見え、平安の宮中でも盂蘭盆供が行われました。
もっとも、迎え火・送り火や盆棚といった形は、後の世に民間で整ったものです。経典から来た行事が、土地の先祖まつりと混ざって、今の形になった。
九月十八日に「彼岸」の言葉をお話ししますが、あちらも同じ道筋をたどっています。
今日の一語 盂蘭盆(うらぼん)…… 梵語 ullambana の音写といわれ、「逆さ吊りの苦しみ」の意とも。省略して「盆」。

