8月28日|天地始粛(てんちはじめてさむし)

粛す

七十二候:天地始粛/季語:秋涼し・夜の秋

八月最後の候です。「粛」は、縮む、鎮まる、という字。天地の暑さが、ようやく鎮まりはじめる。

七十二候の言葉づかいで、私がいつも感心するのはここです。「涼しくなる」とは書きません。「粛(しゅく)す」——静まる、と書く。

暑さが去るのではなく、騒がしかったものが静かになる。 夏を、うるさいものとして捉えているわけです。

たしかに夏は、蟬が鳴き、雷が鳴り、夕立が来て、光が強い。音と光の季節です。それが収まっていく。

九月二十二日ごろの候は「雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)」——雷が声を収める。こちらも同じ発想です。

秋とは、静かになること。 七十二候はそう言っています。

今日の一語 粛(しゅく)す…… 静まる、引き締まる。「粛々と」の粛です。

七日ぶんを、火曜の朝に。

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