9月26日|彼岸明け ── おはぎとぼたもち

御萩

七十二候:雷乃収声/季語:彼岸明け・萩の餅

お彼岸の最終日。この期間にお供えするのが、おはぎです。

おはぎとぼたもちは、同じものです。春は牡丹の花にちなんで「牡丹餅(ぼたもち)」、秋は萩の花にちなんで「御萩(おはぎ)」。同じ食べ物を、季節で呼び分ける。

小豆の赤は邪気を払う色とされ、祝いにも弔いにも使われてきました。米と小豆と砂糖——手に入るなかでいちばん大切なものを合わせて、先祖に供える。

一年に二度の彼岸のたび、同じものを、名前だけ替えて作る。合理的に考えれば呼び分ける必要はありません。それでも呼び分けてきたのは、その季節に咲いている花の名で呼びたかったからでしょう。

食べ物に季節の名を貸す。ずいぶん贅沢な習慣だと思います。

今日の一語 御萩(おはぎ)…… 粒あんの様子を萩の花に見立てた名。同じものを、春は牡丹餅と呼びます。

七日ぶんを、火曜の朝に。

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