10月18日|蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)

衣かたしき

七十二候:蟋蟀在戸/季語:蟋蟀・冷やか・秋深し

虫が、戸口のあたりで鳴くころ。野から、人の家のそばへ寄ってきています。寒くなったからです。

ここで一つ、大事な但し書きがあります。古語の「きりぎりす」は、今のコオロギを指します。 今のキリギリスは、当時「はたおり」と呼ばれました。名前が、途中で入れ替わってしまったのです。

きりぎりす鳴くや霜夜のさむしろに
    衣かたしきひとりかも寝む  藤原良経(新古今和歌集)

この歌の虫も、コオロギです。霜の降りる夜、衣を片方だけ敷いて、ひとりで寝る——「かたしき」は、本来なら二人で敷き交わす衣を、片方だけ敷くこと。

虫の声が、家の戸口まで来ている。その近さが、かえって独りであることを際立たせます。

今日の一語 衣かたしき…… 衣を片方だけ敷いて寝ること。ひとり寝を表す、和歌の定型表現です。

七日ぶんを、火曜の朝に。

にちにちめぐり暦は、メールでもお届けしています。
その週の七語を、まとめて一通。読みそびれた日も、あとから追いつけます。

はじめの十三日は、衣紋道のお話を一日ひとつ。

受け取る

いつでも、一度の操作でやめられます。

にちにちめぐり暦
シェアする
タイトルとURLをコピーしました