10月31日|神無月尽

冬隣

七十二候:霎時施/季語:神無月尽・行く秋・冬隣

十月が終わります。明日から霜月。暦の上では、立冬までもうわずかです。

冬隣(ふゆどなり)という季語があります。冬が、すぐ隣まで来ている。まだ冬ではないけれど、隣にいるのが分かる——この距離感を一語で言ってしまうところが、日本語の季語の凄みです。

十月は、去るものの多い月でした。田の水が落ち、菊が咲いて終わり、時雨が通り過ぎ、月は満ちきる前に愛でられる。神々でさえ、留守にしている。

そのすべてを、この月は寂しいとは言いませんでした。留守番を祀り、残り菊を惜しみ、欠けた月を見に出かける。 足りないものを、足りないまま楽しむ工夫が、十月にはたくさんあります。

明日からは、迎える季節です。

今日の一語 冬隣(ふゆどなり)…… 冬がすぐそこまで来ていること。まだ来ていない、という一点が肝心な言葉です。

七日ぶんを、火曜の朝に。

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