10月20日|恵比寿講(えびすこう)

留守神

七十二候:蟋蟀在戸/季語:恵比寿講・誓文払・べったら市

十月は神無月。神々が出雲へ発ってしまう月です。では、留守のあいだ誰が守るのか。

出雲へ行かない神がいます。 恵比寿さまです。足が不自由だから、あるいは耳が遠くて声が届かなかったから——理由は諸説ありますが、いずれにせよ恵比寿さまは留守番役とされました。

そこで十月二十日、留守を守る恵比寿さまを祀るのが恵比寿講。商家では商売繁盛を願い、盛大に行われました。

私が好きなのは、この話の作り方です。「みんな出かけてしまう」という設定を作ったあとで、ちゃんと留守番を用意している。 しかもその留守番が、七福神のなかでいちばん親しまれている神さまです。

不在の月に、残ってくれる人を祀る。よくできた話だと思います。

今日の一語 留守神(るすがみ)…… 神無月に土地に残る神。恵比寿さまのほか、竈神(かまどがみ)や道祖神も留守を守るとされます。

七日ぶんを、火曜の朝に。

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