
七十二候:楓蔦黄/季語:文化の日・秋晴
今日は文化の日。日本国憲法が公布された日(昭和二十一年)にちなみます。施行はその半年後、五月三日。こちらが憲法記念日です。
そしてこの日は、もともと明治天皇の誕生日でもありました。明治のあいだは天長節、のちに明治節と呼ばれ、長く祝日であり続けた日です。
「文化」という言葉自体は、明治に作られた翻訳語です。culture の訳として、「文(あや)をもって化(か)する」——武力ではなく、学問や芸術によって人を変えていく、という意味を込めました。
千年前の宮廷が、和歌が詠めること、笛が吹けることを「教養」として重んじたのも、同じ考え方の系譜にあります。力ではないもので人を測る、という選択です。
今日の一語 文(あや)…… もともとは織物の模様のこと。転じて、言葉の飾り、そして文化の「文」になりました。
