10月9日|柿

木守

七十二候:鴻雁来/季語:柿・熟柿・木守柿

日本の秋の色、といえばこの実でしょう。学名にも Diospyros kaki と、日本語がそのまま入っています。

平安の貴族も柿を食べていました。当時の甘味は貴重で、そのままで甘いものは限られています。柿は、その数少ないひとつでした。干柿にすれば、さらに甘くなり、長く保つ。

面白いのは木守柿(きもりがき)という習わしです。収穫のとき、木のてっぺんに実をひとつだけ残しておく。来年もよく実るように、あるいは鳥のために、といわれます。

全部は採らない。ひとつ残す。

合理では説明しきれない習慣ですが、こういうものを持っている暮らしのほうが、たぶん長く続きます。取り尽くさないことを形にしておく、という知恵です。

今日の一語 木守(きもり)…… 木に残しておくひとつの実。「こもり」「きまもり」とも読みます。

七日ぶんを、火曜の朝に。

にちにちめぐり暦は、メールでもお届けしています。
その週の七語を、まとめて一通。読みそびれた日も、あとから追いつけます。

はじめの十三日は、衣紋道のお話を一日ひとつ。

受け取る

いつでも、一度の操作でやめられます。

にちにちめぐり暦
シェアする
タイトルとURLをコピーしました