
七十二候:天地始粛/季語:八月尽・秋来る
二十二日間、おつきあいくださりありがとうございました。
明日から、この便りは本編に入ります。九月一日、二百十日。そして九月二日から、平安の人がどう生まれ、育ち、老い、見送られたかを、一年かけて辿ってまいります。
九月に生まれた人が、来年の八月に一生を終える。そしてまた九月の誕生へ還る。一年で、ひとまわりするようにできています。
ですから、この便りは一年で終わりません。二年目は、同じ日に、同じ季節が巡ってきます。去年は気づかなかったことに、今年は気づく。それが暦というものの、いちばんの働きだと思っています。
七十二候は五日ごとに名を変え、二十四節気は季節を刻み、和名の月は自然の出来事で時間を呼ぶ。
明日から、めぐりはじめます。
今日の一語 めぐる…… 一周して、また同じところへ戻ってくること。この便りの名は、ここから採りました。

