
七十二候:天地始粛/季語:葉月・秋めく
八月の和名は葉月(はづき)。葉落月(はおちづき)の略、という説がよく知られています。
「まだ葉は落ちていないのに」と思われるでしょう。旧暦の八月は、新暦のおよそ九月。ちょうど葉が色づき、落ちはじめるころにあたります。月の名は、旧暦の景色でできている。
ほかにも、稲の穂が張る穂張月(ほはりづき)、雁が初めて来る初来月(はつきづき)といった説もあり、やはり定まってはいません。
大切なのは、どの説も自然の出来事で月を呼んでいるということです。誰かの名前でも、番号でもない。葉が落ちる、穂が張る、雁が来る。
外で起きていることが、そのまま時間の名前になっている。それが和名の月の、いちばんの値打ちだと思います。
今日の一語 葉月(はづき)…… 旧暦八月の名。新暦ではおよそ九月にあたり、葉の落ちるころと重なります。

