
七十二候:蒙霧升降/季語:霧・朝霧・霧の海
深い霧がまとわりつくころ。
ここで一つ、覚えておくと使える区別があります。春に立つのが「霞(かすみ)」、秋に立つのが「霧(きり)」。 同じ現象なのに、季節で呼び分けます。
さらに、夜のものは「朧(おぼろ)」。 春の夜の、月がぼんやりする、あの朧です。
まったく同じ水蒸気を、春か秋か、昼か夜かで三つに呼び分けている。理科の目で見れば区別する必要はありません。それでも分けたのは、春の白さと秋の白さは、感じが違うからでしょう。
霞はやわらかく、霧は冷たい。
言葉が細かいところは、そこをよく見ていた証拠です。
今日の一語 朧(おぼろ)…… ぼんやりとかすむこと。とくに春の夜に使います。「朧月夜」の朧。

