
七十二候:草露白(くさのつゆしろし)/季語:白露・露けし・露草
草に降りた露が、白く光って見えるころ。二十四節気の白露です。
露は、秋の和歌でもっとも多く詠まれたもののひとつでした。理由は二つあります。ひとつは、明け方だけの、日が差せば消えてしまうものだから。もうひとつは、「露」の音が「つゆ」——「露ほども(=少しも)」の、はかなさの比喩にそのまま重なるから。
平安の人は、露を見て命の短さを思いました。けれどそれは悲観ではなく、消えるからこそ、いま光っているという見方です。
露が置いているのは、ほんの数時間。その数時間のために、あれだけの歌が詠まれました。
今朝、外に出られる方は、草のふちをご覧になってみてください。
今日の一語 露けし…… 露に濡れている。転じて、涙がちである、しめっぽい、の意にも使われます。

