
七十二候:蟋蟀在戸/季語:秋冷・冬近し
五十日の祝から、さらに五十日。生後百日目に、もう一度祝いがあります。
やはり餅を用意し、赤子の口に含ませる。五十日の祝と、するとことはほぼ同じです。なぜ二度やるのか。
百まで数えられたからだと思います。
三夜、五夜、七夜、九夜。五十日、百日。平安の子どもの祝いは、生まれてからの日数をひたすら数え続ける行事の連なりです。誕生日を祝うのではなく、ここまで来た日数を確かめる。
乳児の死亡率が高かった時代、日数を数え上げることは、そのまま祈りでした。九夜を越え、五十日を越え、百日を越えた。そのたびに人を集めて、越えたことを確かめる。
現代の「百日祝い(お食い初め)」は、この行事がまっすぐ生き延びたものです。
今日の一語 百日(ももか)…… 百の日。数を「もも」と読むこの言い方が、祝いの言葉には今も残っています。
