10月11日|鴻雁来(こうがんきたる)

雁の便り

七十二候:鴻雁来/季語:雁・雁渡る・初雁

九月十七日に燕が去りました。そして今日、入れ替わるように雁が来ます。

七十二候は、燕の去来と雁の去来を、両方きちんと記録しています。三月「玄鳥至」・九月「玄鳥去」、そして四月「鴻雁北」・十月「鴻雁来」。二種類の鳥の往復で、一年が閉じるようにできているのです。

雁は列を作って飛びます。あの並びを「雁行(がんこう)」といい、雁の便りといえば手紙のことを指しました。漢の蘇武(そぶ)が、雁の足に手紙を結んで送ったという故事に由来します。

去るものと来るもの。同じ空の道を、季節ごとに違う鳥が通っていく。

見上げる習慣のあった人たちの暦です。

今日の一語 雁の便り(かりのたより)…… 手紙のこと。「雁書(がんしょ)」ともいいます。遠くから届くものの代名詞でした。

七日ぶんを、火曜の朝に。

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