10月7日|釣瓶落とし(つるべおとし)

秋の暮

七十二候:水始涸/季語:秋の暮・釣瓶落とし・暮早し

秋の日は釣瓶落とし——井戸に釣瓶(つるべ=水を汲む桶)を落としたときのように、日が一気に沈んでいく、という言い方です。

実際、この時期の日没は毎日一分以上ずつ早まります。夏至のころとくらべると、夕暮れは二時間近く早い。「そういえば暗くなるのが早い」と気づくのが、ちょうど今ごろです。

秋の暮という季語には、二つの意味があります。秋の夕暮れと、秋の終わり。同じ言葉で、一日の終わりと季節の終わりの両方を指す。

寂しさはその色としもなかりけり
    槙立つ山の秋の夕暮  寂蓮法師(新古今和歌集)

寂しさには、これという色があるわけではない——秋の夕暮れの、あの説明しがたい感じを、これほど正確に言った歌はありません。

今日の一語 秋の暮(あきのくれ)…… 秋の夕暮れであり、秋の終わりでもある。一日と一季節が、同じ言葉に畳まれています。

七日ぶんを、火曜の朝に。

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