
七十二候:霜始降/季語:紅葉狩・観楓・照葉
紅葉を見に行くことを、なぜ「狩り」というのでしょう。
「狩」は、獣を追うことに限りません。採りに行く、求めて出かけるという意味を広く持っています。茸狩、潮干狩、そして紅葉狩。花を見に行くのは「花見」なのに、紅葉は「狩」。
理由の一つは、紅葉が山にあることでしょう。花は都の庭にもありますが、紅葉の名所は山です。わざわざ出かけていく。その道行きごと楽しむから、狩なのです。
平安の貴族も、紅葉を見に出かけました。車を仕立て、酒と楽器を持ち、歌を詠む。 見るだけでは終わりません。見て、詠んで、持ち帰る。枝を手折って文に添えて贈ることもありました。
季節を、その場で味わうだけでなく、持って帰って人に渡す。 紅葉狩は、そこまで含めた行事です。
今日の一語 照葉(てりは)…… 日を受けて照り輝く紅葉。「もみぢ」とは別に、光っている状態そのものを指す言葉です。

